CADユーザ必見!! 噂の”3Dマウス“を使ってみた!!

商品紹介

2010年頃から家庭用の3Dプリンタの流行が始まり、今では3Dプリンタ本体がかなり安価に入手できる時代となりました。Fusion360などの無料で使える3D CADソフトの普及も追い風となり、3Dプリンタの需要はまだまだ拡大を続けています。アイディアさえあれば、すぐに形を作り出すことができるなんてDIYerにとっては、まさに夢のような時代ですよね。

今回は、そんなあなたのDIYライフをさらに快適にできる(かもしれない)アイテムをご紹介します。それは神が作りし究極の3DCAD補助ツール・・・“3Dマウス”です。

3Dマウスって何だ?

3Dマウスとは、その名のとおり、3D CADで使用する専用のマウスです。具体的に何に使うかというと“CAD上の3Dモデルを動かすため”に使います。通常はマウスを使って、複合動作(クリックしたまま~)などで3Dモデルを回転させたり、マウスのホイールでモデルのズームアップ・ダウンを行いますよね。同時に面の選択やコマンドの選択も同じマウスで行うため、モデリング作業中は右手が大忙しなのです。

しかし、神器“3Dマウス”を活用すれば・・・

・左手は3Dマウスでモデル操作
・右手は通常のマウスでコマンド操作


と右手と左手で役割を分けることができるので、効率的にモデリング作業を行うことができます。更には、かなり直感的にモデルを操作することができるので、思ったように動かせないストレスもありません。その操作性はまさに、3Dモデルを自分の手で直接触って回転させているがのごとくです。

では、早速紹介していきましょう。
私が使っている3Dマウスなるものは、コレです!!

商品名:SpaceMouse Compact
メーカ:3Dconnexion  

今回は動画も用意してみました。

※動画内のモデルは「びーこあロボ」 書籍:Fusion360 マスターズガイド ベーシック編 の教材データです。

なんとなく、凄さは伝わりましたかね?本記事は3Dマウスの紹介とざっくりしたレビューの記事になりますが、まず結論から先に言っておきましょう。

このマウスは・・・・
DIY目的の人には完全に不要です。

神器だともてはやしておきながらも、私は使っていてそう思いました。

このマウスを使うだけで劇的に操作を効率化できることは間違いありません。ですが、それはあくまでもモデリングや設計を本業として、1コマンドレベルで操作を短縮することが必要な人だけですね。

それか私のようなガジェット好き・ウンチク好きで話のネタにしたいと思っている人は良いでしょう。もちろん、DIY目的の方も持っていて損はないと思いますよ。しかし、趣味レベルで3DCADを触る人であれば、はっきりいって宝の持ち腐れになる可能性が高いです。値段もかなり高いので、もっと他に有意義にお金を使える道があるかもしれません。その前提を踏まえたうえで、この記事を読み進めていただければと思います。

なぜ買ったのか?

 私がこの3Dマウスを買うキッカケとなったのは、一昨年に行ったヨーロッパへの出張です。出張中にドイツ人が経営する設計事務所を訪れる機会があったのですが、なんとそこの設計事務所では全設計者のデスクにこの3Dマウスが配置されていました。(しかも一番高いグレードの奴)

お恥ずかしい話、私はそれまで3Dマウスなるものの存在自体を知りませんでした。デスク上で青色に悠然と光り輝く用途不明の近未来的なガジェット・・・ガジェットマニアの私は一目見ただけで稲妻に打ち抜かれました。そして確信します。これ多分、買っちゃう奴だと。

いてもたってもいられず、現地の設計者に頼み込んで、その場で使わせてもらいました。しかし、3Dマウスの操作性が独特すぎて、初見ではまったく扱うことが使うことができませんでした。これは慣れないと絶対無理だなぁと思って、四苦八苦していたとき・・・そんな私を見るドイツ人設計者の目・・・忘れません。

ヘイヘイヘイヘイ!!
まさかジャパンは、3Dマウスが無いのかい?
まだマウスでモデルをクルクルやってるのかい?
ドイツの技術は世界一イイイイイイイイイイイイイイイイ
(※言われていません)

という目をしていた気がします。たぶん。

さも、それが設計者の嗜みかと言わんばかりに、3Dマウスを使いこなすドイツの設計者達を見て、私の闘志にも火が付きました。すかさず3Dマウスのメーカ名をメモして、日本に帰国してから、光の速さでAmazonでポチりました。本当は本業の設計で使い倒したかったのですが、残念ながら会社のCADには対応していませんでした。

なので、その時期にちょうど趣味で始めたFusion360で使い倒し、ドイツ人を見返してやろうと心に決めたわけです。買った後にわかったことですが、この3Dマウスのメーカ”3Dconnexion”という会社は、ドイツの会社らしいです。ミュンヘンに本拠地を置いているようです、通りでドイツで普及しているわけですね。

使った感想は?ざっくりレビュー

3Dマウスは、キャップと言われる円筒状のつまみを操作して、モデルの視点移動を行う機器です。横軸3方向、回転軸6方向に入力してが可能な6DOFセンサが搭載されています。この多彩な入力信号が、ヌルヌルとした直感的な操作感を生み出しています。でも、気になるのは実用性ですよね。

直感的に動かせるのはわかったけど、実際に使ってみてどうなの?

その疑問にお応えすべく、実際に3Dマウスを使ってみて感じた具体的なメリット・デメリットを紹介します。

メリット1 直感的な操作で、作業を効率化できる。

冒頭でも説明したように、モデリング作業でお休みしがちの左手をフルに活用して作業に専念することができます。業務の効率化はいかに手数を少なくできるか、ということの追求です。言い換えれば、いかに楽ができるかということですね。

CADオペレータの方はさまざまなショートカットを使いこなして、1コマンドでも1クリックでも少なく作業できるように操作を洗練させています。そういった作業の効率化に対して、かなり威力を発揮するアイテムです。ただし、既にキーボード上に左手で押せるショートカットキーを設定している人も多いと思います。そういう人は、一旦自分のスタイルを崩さなければならないので、その点が少しネックかもしれません。ただ、慣れてくれば絶対にこちらの方が断然早いと思います。

メリット2  所有感がすごい

突然の語彙力0。すみません。なんだろうなぁ、これは所有感がすごいですね。まるで高級車を持っているような優越感が味わえます(個人差があります)。

高いだけあって、かなりデザイン的に洗練されています。金属部分は全てステンレスですよ。見た目以上に重量感(480g)もあり、そして高級感もあります。青いLEDであなたのデスクを近未来的に彩ることができます。ガジェット好きには堪らないアイテムですね。置いてあるだけで、デキる設計者感が醸し出せます。それと、結構良い話のネタにもなりますね。設計者でも3Dマウスの存在を知らない人が意外と多いので、この話題で盛り上がったりもします。(私は自慢するためだけに会社に持ってきました。)

デメリット1  操作性が独特すぎる

慣れの問題ですが、操作性がかなり独特です。直感的に操作できるようになるまでは、時間が掛かりますし、それなりに練習が必要です。慣れてしまえば、自分の手で触ってモデルを動かしているような直感的な操作が可能になります。ただし、慣れすぎると通常のCAD操作がストレスに感じたりもします。私は家でFusion360で3Dマウス、会社では別の3D CADで通常のマウスという使い分けなので、かなり混乱します。特に会社でのCAD操作がストレスに感じるようになってしまいました。 自宅・会社に両方導入できる財力があるなら、買う価値はありますね!!

デメリット2 場所を取る

3Dマウスは、マウスとは言ってもポインターを動かせるわけでも、クリックができるわけでもないので、CADを使っている時以外は基本的には置物です。他の作業をしているときには邪魔になります。3Dマウスには繊細なセンサが用いられているので、あまり雑にも扱えず、気を使います。CADを使うときにだけ、わざわざ持ち出してくるのもめんどくさいので、基本的にはデスクに出しっぱなしですが。一応、3Dマウスでも申し訳ない程度に画面のスクロールくらいはできますが・・・それくらいですね。もしかしたら、頑張って色々と割り当てれば、もう少しくらい便利に使えるかもしれません。もし、3D CAD以外での活用をしている人がいたら教えて欲しいです。

デメリット3 とにかく値段が高い

 とにかく高すぎます。ドイツ人は全員、テンキー付のハイエンドモデル”Enterprise”という型を使っていました。これはさすがに高すぎて、私のお小遣いでは同じものを買うことはできませんでした。会社の経費で買うならお構いなしですが、個人で買うのは結構つらいものがあります。私がDIYer向きではないと言っている最大の理由が価格です。

ちなみに現在のラインナップは

画像引用:3Dconnexion HP

の5ラインナップです。私が訪れたドイツの設計事務所では、全員Enterpriseを使ってました。まあ、ドイツのメーカですので現地で買えばもう少しは安いのかもしれませんね!!

●メーカHP

ホームページ - 3Dconnexion JP

まとめ

本記事の内容を復習をしましょう。

・3Dマウスという近未来ガジェットがある
・本業の設計者・3Dモデラー向き
・趣味レベルだとあまり効果を発揮しないかも
・値段が高い


まあ、こういうアイテムがあるということを知っておくだけでも、話のネタになるので損はないと思います。効率を重視する如何にもドイツらしいアイテムです。興味があれば、ぜひ買ってみてください!!  と言いたいところですが、上述のとおり本業の人か、ガジェットが好きでたまらない人に対してオススメします。

今から、Fusion360を始めるという人やライトユーザはもっと違うところで投資すべきですね。まあ、価値観は人それぞれですが。設計本職の私ですら完全に持て余しており、3DCADでの使用時間よりも超高級文鎮として書類を抑えるのに使ってる時間の方が長いです(笑)


3Dプリンタが普及してきたからなのか、最近では無料で使える 3D CADも増えてきた気がしましたね。本来3DCADは、個人が趣味で触れるような代物でははなく、工学系の学生が研究や設計のため学生ライセンスで何とか安く手に入れる程度のものでした。しかし、3Dプリンタの普及で3Dモデリングの需要が増えたことで、3D CADはかなり身近なものになってきています。

それに伴い、各社が初めての人でも迷わずに使えるようにUI(ユーザーインターフェース)に力を入れはじめています。別記事で紹介していますがiPad専用の3DCAD Shaprなどは、タッチペンを使うことを前提としたUIでかなり面白いですよ!!

昨今は、アプリにしろスマホにしろ、ぱっと見て使い方がわかる直感的なUIが流行なんですかね。少し話は逸れますが、昔の携帯電話には、国語辞典を彷彿とさせる分厚い取り扱い説明書がついていました。あの時代を考えると、最近は全てのものが直感的に使いやすくなったと感じます。そういう意味ではこの3Dマウスも直感的な操作に一躍買うかもしれませんね。あとは価格を何とかしてくれればとパーフェクトです。

結局オススメしているのか、していないのかよくわからない記事になってしまいましたね。どちらかと問われれば、もちろんオススメだと答えますよ。この3Dマウス、高いとはいえ値段相応の価値はあると思います。ただ、活かせるかどうかはあなた次第です!!

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同じく散財するのであれば、個人的には3Dマウスよりも3Dプリンタ本体をおススメします。まあ、3Dプリンタの方が全然高いわけですが、これは間違いなく世界が変わりますよ!!

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