機械設計 書籍紹介

【機械部門】技術士第二次試験対策にオススメの教材

昨年、技術士第二次試験を受験して筆記試験に合格しました。現在は、口頭試験の結果待ちの状態・・・3月の結果発表まではソワソワと過ごす日々が続くことでしょう。

試験を振り返ってみると、ちょうど昨年の今頃から少しずつ勉強を始めたことを思い出します。当時は勉強するにしてもどの教材を使うべきなのか・・・」ということがまったく分からず、頭を悩ませていました。おそらく、今現在も同じ悩みを抱えている受験希望者が多いことでしょう。そこで本記事では、私が筆記試験に合格するために使用した教材を紹介します!!

今後の受験を考えている方、是非とも参考にしていただければと思います。それではいきましょう!

技術士第二次試験の勉強について

私が受験した部門は機械部門で、選択科目は機械設計を選びました。過去に受験経験はなく、昨年が初受験でした。試験勉強は昨年のちょうど今頃(1月中旬)から少しずつ始めて、6か月の勉強期間で筆記試験には合格することができました。ちなみに成績はオールAでした。

数十万するような試験対策の通信講座などは受けておらず、基本的には書籍による独学で勉強を行ってました。ざっくりですが、私が行った勉強のスケジュールをまとめたので、紹介します。

まず勉強を始めようとして困ったことは

しぶちょー

具体的に何をすればいいのかわからない・・・


ということです。普通の試験であれば、まず過去問を解いてみて・・・みたいな流れでしょう。しかしながら、技術士第二次試験の過去問って見たところで「は?」って感じです。解答できる気がしない・・・というより、初見では何を問われているのかが理解できないレベルで難解です。

何を言っているのかわからねーと思うが、何を聞かれたのかわからなかった・・・恐ろしい試験の片鱗を味わったぜ・・・というポルナレフ状態になります。まあ、最初はそれでいいんですけどね。ただ、どの教材で勉強しようか迷っている時間だけは何の生産性もない無駄な時間です。試験までは、あと半年・・・、まだ半年・・・?捉え方は各々ですが、無駄な時間は短いに越したことはありません。

というわけで、これから機械部門の技術士第二次試験を受ける方々のために、私が勉強に使って役に立った教材だけに絞って紹介していきます。技術士試験に近道はありませんが、明確な遠回りはあります。それは質の悪い教材で間違った勉強をすることだと思います。これから紹介するものは、実際に私が使って筆記試験に合格している実績があるものです。なので、自信をもってオススメできます。では、紹介していきます。

機械部門共通 オススメ

技術士第二次試験「機械部門」完全対策&キーワード100

まずはこれから!!

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日刊工業新聞社
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Net-P.E.Jp(Net Professional Engineer Japan)、通称”ネッペ”が出している機械部門に特化した対策本です。完全対策と書いてあるだけあって受験申込票の作成から論文対策、口頭対策に至るまで幅広い範囲が網羅されています。「技術士第二次試験って何すりゃいいんだ」ってなったら、まずはこの本から始めるのが良いでしょう。また、ネッペは定期的にセミナーも開催しています。価格も他の団体に比べるとかなり安いので、日程をチェックして申し込みましょう。私もネッペのセミナーは受けました。

例題練習で身につく 技術士第二次試験論文の書き方

技術士論文はこう書く!!

技術士論文の書き方に特化した本です。部門関係なく、技術士試験に求められる文章の書き方を学ぶことができます。技術士試験での文章はその場その場の思い付きで書いていてはいけません。というかそれだと、試験時間が足りなくなる可能性が高いです。自分の中である程度、「型」をもってそれに当てはめるように書いていくと、論理的な文章をスピーディーに書くことができます。この本では、各問題ごとの必要な論述方法や型を学ぶことができます。また、技術士論文独特の”お作法”も学べるので早めにチェックして慣れておくのが良いでしょう。

機械工学便覧

技術資料はこれしか勝たん!!

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お値段はかなり張るんですが・・・この資料には機械系の技術者に必要な専門知識が全て詰まっていると言っても過言ではないでしょう。技術士試験だけでなく、仕事のために持っていても損はない資料ですので、自己投資だと思って買った方がよいです。技術士試験の勉強を進めるうえで知らない用語や深く知りたい用語が出てくるはずです。私は基本的に、この機械工学便覧を使って調べて勉強しました。ネットは使わず、工学便覧を読み込んで理解する方が周辺の知識も合わせて身につく効率的です。あと自身で技術ブログを運営しておいてこんなこと言うのもアレですが・・・ネット上の技術情報って案外適当です。間違っているとはいいませんが、抜け漏れが多いです。そういう意味でも専門知識は工学便覧を使って、正しく漏れなく学習するべきだと思います。

DVD-ROMにとんでもない量の技術情報が入っています。検索性はお世辞にも良いとは言えませんが、一生モノの資料ですよ。

技術士第二次試験「機械部門」全解答事例集-50事例つき-

具体的な解答が分かるぞ、でも過信は禁物!

新技術開発センターという団体が出している試験の解答事例集。技術士試験の過去問の解答例が分かる数少ない資料です。技術士試験の問題には絶対的な正解は無いので、解答例は何が何でも手に入れておきたいところ。デメリットは、1冊5000円くらいしてめちゃくちゃ高いところです。あと「本当にこんな解答でいいのか?」みたいな解答もあるので、読み過ぎると逆に自分を見失う場合もあります。あくまでも解答事例であり、絶対的な正解ではないと理解して参考にするとよいでしょう。解答事例の中でも良い論文と良くない論文があるので、その差を考えながら参考にすれば有意義な勉強ができます。また解答事例集の他にも『筆記試験合格者による成績A復元解答集』なるものがありますが、こちらの方がより実践的な解答が見れます。ただし他の部門混合のため機械部門の解答は少なく割高です。

これらの資料は少し入手性が悪いのも欠点ですね。下記の新技術開発センターのHPから注文する必要があります。届くまでに少し時間が掛かるので欲しい人は早めに注文しておくと良いでしょう。

白書

現代社会の問題を知ろう!!

白書とは、政府が"各分野の現状・分析、将来の展望"をまとめた実状報告書で、社会の実態を国民に周知させることを目的として発行されています。技術士試験の問題は、この白書を元に出題されることが多いです。そのため白書を読み込んで、現代社会の問題や自身の専門分野との関わりを明確にしておくことが一つの試験対策となります。読むべき白書については、下記の記事にまとめてありますので参考にしてください。

Youtube

動画で学ぶならこれ!!


化学部門の技術士である高めるむくちゃんさんのYoutube動画です。技術士第二次試験の対策をかなり簡潔でわかりやすくまとめてあります。動画時間も10分~20分前後でまとめられているため、スキマ時間でも視聴しやすいです。ひとまず全ての動画を視聴して概要を掴んだあと、その時々に合わせて必要な部分を繰り返し見るのが良いと思います。動画のサムネイルにも『有料級』とありますが、その言葉がピッタリの動画だと思います。

ブログ & webサイト

ブログで学ぶならこれ!!

技術士試験受験者のたけゆうさんが運営する技術士試験に特化したブログです。技術士試験に関する情報がかなり体系的にまとめられています。どのように勉強を進めればよいか、日程の立て方から具体的な対策法、また通信講座に至るまで徹底的に網羅されています。わからないことがあれば、技術士試験についてわからいことがあればまずはブログを見るとよいでしょう。

またwebサイトで言えばSUKIYAKI塾も有名ですね。私はあまり活用しませんでしたが、セミナーも開催されているようなので要チェックです。

機械設計科目 オススメ

選択科目を機械設計で受験する予定の人におススメの教材を紹介します。

実際の設計

機械設計者のバイブル!!

機械設計とは一体何なのか・・・具体的な技術の話だけでなく、概念的な部分も解説された名著です。技術士試験に関係なく、もっと早く読んでおけばよかったと思わされる本でした。設計者であれば必ず読んでおくべきバイブルと入れるでしょう。私が昨年末にTwitterで紹介した影響で、Amazonでは在庫切れを起こしてしまったようです(ガチ)。

まだ定価より高く売られてるっぽいですね。重版掛かるみたいなので、補充されるまで待つか、大きな書店で探してみてください!

設計の業務課題って、どない解決すんねん! 上司と部下のFAQ

解決策のヒントになる!!

技術士第二次試験の解答には、受験科目のキーワードに沿った解決策の提案が必須です。この本には、解決策のヒントとなる内容が盛りだくさんです。キーワードの具体的な応用例として、非常に参考になります。自分の過去の業務と照らし合わせてみて、使えるキーワードを探して武器にしましょう!!続編でメカ機構に関する本も出ていますが、こちらもオススメです。2冊ともページ数はそこまで多くないので、サラッと読めます。合わせて読みましょう!

著者の春山さんは技術士として第一線で活躍されている方です。下記の動画も見ると技術士への理解が深まります。是非とも視聴しましょう。

個人的なアドバイス

簡単にですが、試験勉強で意識したことについて少しだけ書いておきます。

キーワード学習法に惑わされない

ここでは具体的な説明は省きますが、技術士の勉強を進めていく上で必ず出てくるのがキーワード学習法です。キーワードを書き溜めると安心感がありますが、私はキーワードの数を増やすことにあまり固執しすぎないようにしました。

どちらかといえば、得意なキーワードを選んで理解を深めて、あらゆる論述で応用が利くように準備しておいた方が良いと感じます。あまり数に拘らないようにしましょう。

論文は書きすぎない、骨子に集中しよう

論文を書くのは時間が掛かるので、基本的には過去問を解くときは骨子だけ作るようにしてました。論文をたくさん書くのも良いかもしれませんが、極端な話、文字を書いている時間は手の運動にしかなっていません。可能な限り、骨子作りの練習に時間を割いた方が効率的だと思います。

とはいっても当然、本番は手書きなので手書きの練習も必要です。私は手書きの練習に関してはiPadを使って書いてました。ペーパーライクフィルムを貼れば、書き心地も紙そのものになりますし、電車などの移動中でもパッと書くことができます。こういう環境を作って、スキマ時間を有効に活用しましょう。

色々な人に添削してもらおう

技術士試験は明確な答えのない試験です。とにかく他者に添削してもらうことが大切です。信頼できる人に添削してもらいましょう。論文添削に慣れた技術士の方にやってもらうのが最も良いですが、家族や友人でも効果はあります。とにかく他の人が読んでもらってフィードバックを貰うことが重要です。技術士試験の勉強は添削までがワンセットだと思いますので、数をこなすよりもとにかく添削と修正を重ねて質を追求した方が良いと思います。

結局、技術士への理解が一番大事

セミナーに参加すると耳にタコができるほどに聞かされますが、まずは技術士への理解が重要です。技術士が何たるかを理解し、必要な資質能力(コンピテンシー)をしっかりと腹落ちさせることが第一です。技術士法を読んだだけでは、「はいはい、これが技術士ねー」とはなりません。定義として理解するのと、実際に腹落ちさせるのは全くの別物です。技術士論文は、技術士の立場から論述するわけなので技術士としての自分」をイメージ出来ていなければ、的外れな解答になってしまいます。小手先のテクニックに囚われず、技術士への理解を進めましょう。

まあ、結局答えは出ないんですけどね。私は口頭試験の直前まではフワフワしてましたが、口頭試験対策をする過程でスッと腹落ちした気がします。

コミュニティの紹介

私は技術士二次試験の受験者コミュニティを運営してます。受験者同士が情報交換したり、モチベーションを高めあって試験突破の足掛かりになればと思っています。昨年は受験者同士でお互いの論文を添削しあったりもしましたが、これがなかなか有意義でした。今年もそういった活動もやっていければと思います。

また、コミュニティ内限定で、私の再現論文なども公開していく予定です。クローズドな場でこそできることもあると思うので、是非ともご興味あればご参加ください。私のTwitterDMに連絡いただくか、直接メールをいただければ招待リンクを送ります。ちなみに使っているコミュニケーションツールはMattermostです。

コミュニティの詳細は下記のNoteに記載してます。

まとめ

本記事の復習をしましょう。

●オススメした教材 一覧

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●新技術開発センター

●技術士ノート

●高めるむくちゃんねる

技術士試験はとにかく諦めないことが大切です。最後の最後まで諦めずに走り切りましょう!!

また私が技術士を目指すキッカケなどは、下記のインタビューで語っていますのでご興味あればこちらの記事も合わせてお読みください。

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