書籍紹介

元気が出る!!今こそ読むべき本田宗一郎の本オススメ3選!!

今回は私が猛烈にオススメする本田宗一郎の本を3つに絞って紹介します。

本田宗一郎といえば、かの本田技研工業(ホンダ)の創設者として有名です。その功績はもちろん、そこに至るまでの数々のストーリーや彼が持つ人生哲学には言葉では言い表せない"魅力"があり、いまだに多くの人を惹きつけて離しません。かくいう私も本田宗一郎に魅せられた一人です。

本田宗一郎亡き今、その魅力に触れるには彼の本を読むのが一番です。

私は中学の時、本田宗一郎のことを初めて知りました。そしてそれ以来、本田宗一郎の虜となり、彼の持つ"ものづくり哲学"や"生き様"に非常に強い影響を受け、ここまで生きてきました。もちろん、本田宗一郎の関連の本は、本人の著書ではない評伝まで徹底的に読み込んでいます。

そんな私がオススメする3選、これはとても自信があります。是非とも買って読んでみてください。では、さっそく紹介していきます!!

ざっくばらん

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"技術も哲学も結晶だと僕は思っている。だから哲学のない技術は先人の亜流から抜け出すことができないだろうし哲学があれば、そこから独創性も生まれてくる。"

【こんな人にオススメ!!】
・本田宗一郎のものづくり哲学を知りたい、感じたい
・仕事のモチベーションを上げたい
・大きなことにチャレンジする勇気が欲しい


本田宗一郎の初の著書。私が最もオススメする本です。タイトルの通り、本田宗一郎の哲学がざっくばらんに書き綴られたエッセイ集であり、ものづくりのみならず、政治や人生哲学などに対する思いが本田宗一郎ならではの切り口で書かれています。

私は人生の節目や大きな仕事の前、または仕事でモチベーションが下がってしまったときは、この本を手に取りパッと適当に開いたところから読み始めます。すると不思議と元気になるんですね。この本が執筆されたのは1960年(昭和35年)なので、この頃の本田宗一郎は現役バリバリの社長です。

1960年・・・・わかりますか、この年号の意味が。この時、既に本田技研は2輪車の生産で成功を収めていましたが、まだ4輪車の生産は行なっていません。これから4輪分野でも世界を震撼されるほどの成功を収める本田宗一郎が、成功する前に書いた本なのです。そこいらの成功者が結果論で書く自己啓発本とはまるで違います。これから成功する人が書いたものづくり哲学なんですよ。

説得力の次元が桁違いですよね。だから私はこの本が大好きなんです。ここに書かれているのは、ものづくりにおいていつの時代にも欠かせない普遍的なものづくり哲学です。とんでもない量の本田エネルギーが詰まった本だと思っています。これはもはや読むエナジードリンクと言っても過言ではないでしょう。

友達にオススメしまくって、貸しまくった結果、2回無くされたので上記の写真の本は3冊目です。それだけ押しに押している一冊です。もちろん、電子書籍版も持っています。私の人生のバイブルです。

私の手が語る

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"私の手は、私がやってきたことのすべてをしっており、また語ってくれる。
私が話すことは、私の手が語ることなのだ。"


【こんな人にオススメ】
・本田宗一郎の人生哲学を知りたい、感じたい
・人生を情熱的に楽しく生きたい


ざっくばらんに続く、エッセイ集です。この本の特徴は、本田宗一郎が社長を退いてから執筆されたということです。"人生をどう楽しく生きるか"という本田宗一郎の幸福論が詰まった一冊です。

社長を退き、人生について考える時間が増えたのか、上述の「ざっくばらん」よりも更にざっくばらんに色々なことが書かれています。「ざっくばらん」はギラギラした高密度の本田エネルギーという感じですが、この「私の手が語る」は一歩引いた感じの落ち着いた雰囲気が特徴です。

エッセイはかなり細かく区切られており、ちょっと時間が空いた時に1トピックだけ読むなんてこともできます。忙しいであろう読者のために、なるべく一つの章が短くなるように心がけたとのこと。本田宗一郎らしい配慮ですね。本田宗一郎の"ものづくり哲学"に興味がある人には少し物足りないかもしれません。それだけ生き方や幸せにフォーカスした本なんです。気軽に読めて、元気になれる一冊、おススメです。

本田宗一郎 夢を力に-私の履歴書-

"私の将来への夢はつきないが、これとても最後までやってみなくてはわからない。飛行機だって、肝心な着陸のときになって事故を起こし、多数の人に迷惑をかけたのではなんいもならない。人生の一生も功と罪とで評価すべきで、私の死んでから受ける評価が、本当の「私の履歴書」であろう。"

【こんな人にオススメ】
・本田宗一郎の人生や歴史をついて知りたい
・夢を追うための勇気を貰いたい


上記で紹介した二つとは異なり、本田宗一郎が自分の人生の歩みを時系列順に振り返った自伝的な本です。彼が歩んだ人生を知るために、とてもオススメの本です。

この本を読むだけで、本田宗一郎の出生から亡くなるまでの功績やそのストーリーを全て追うことができます。本田宗一郎のバックグラウンドを知らない人は、まず最初に読むべき本でしょう。

3部構成になっており、第1部では1962(昭和37年)に出版された「私の履歴書17」という本を元に本田宗一郎の出生から1962年までの波乱万丈な人生が本田自らの手で書き綴られています。第2部では、1962年から本田宗一郎が亡くなる1991年までの足取りを編集者が辿る形で記載してあります。第3部では、本田宗一郎語録がまとめてあります。ボリューム満点の非常にお得な一冊です。

おまけ

本田宗一郎の著書ではありませんが、彼に関係する是非とも読んでほしいオススメの書籍も併せて紹介します。

松明は自分の手で

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本田宗一郎の女房役、藤沢武夫の著書。藤沢は本田宗一郎と二人三脚で本田技研工業を大きくした戦友です。彼も本田宗一郎に劣らないカリスマでありながら、表舞台にはあまり出ず、本田のサポートに徹しました。本田宗一郎の人生を知る上では、絶対に抑えなければならない人物です。著書は2冊しか出していませんが、私はこの"松明は自分の手で"をおススメします。2冊とも読みましたが、結構内容が重複している部分が多いのでこちらだけ押させておけば十分だと思います。

藤沢の経営哲学と仕事に対する情熱がたっぷり詰まった一冊です。本田宗一郎に対する尊敬や信頼も感じます。大きなことを成し遂げるためにはお互いの苦手分野を保管しあう信頼できるパートナーが必要なんですね。この二人の天才がめぐり合ったことはまさに奇跡でしょう。

個人的に面白いと思ったエピソードは、藤沢は本田宗一郎が本を執筆するのを良く思っていなかったことです。藤沢自身は本田宗一郎の"ものづくり哲学や技術に対する考え"は日本の財産になると考えていました。それを後世に残すことには賛成だったようですが、しかし本田自身は大のお喋り好き。本の内容はものづくりにとどまらず、人生や政治、はたまた遊びの話まで多岐にわたってしまった。藤沢が求めるソレとは大きくギャップがあり、がっかりしていたなんて話です。

この話は本田宗一郎らしくてとても好きなエピソードです。

わが友本田宗一郎

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ソニーの創設者である井深大の著書。生前の本田宗一郎との出会いのエピソードやその後の交友や対談など二人の友情が垣間見える一冊。友人の視点から語られる本田宗一郎の話で、魅力や人間力を再認識できます。先立ってしまった本田を想う寂しさのような気持ちも伝わってきます。是非、読むべき一冊です。私が紹介した本を読んでから、この本を読みと号泣不可避です。

まとめ

今回は3選といいつつ、5冊の本を紹介しました。

・ざっくばらん
・私の手が語る
・本田宗一郎 夢を力に-私の履歴書-
・松明は自分の手で
・わが友本田宗一郎


本田宗一郎に関する評伝は多く出版されており、それらも非常に面白いです。若干の言葉足らずである本田宗一郎のメッセージをわかりやすく解説してそこから得れる学びを教えてくれます。ですが、私はやはり"本田宗一郎自身が書いた本"を最もオススメします。込められたエネルギーが違いますね、体感の話ですが(笑)

私が本田宗一郎を始めて知ったのは、中学校のときです。そのときの担任の先生が、産休に入ってしまうということでクラスの生徒一人ひとりにそれぞれに合った本を選んで配ってくれたんです。私は車が好きで、先生もそれを知っていたので「車が好きならこれを読むべきだ」といって、この本をくれました。

この本を読んだときの今でも覚えています。こんな面白いおっさんが居たのかと強い衝撃を受けました。ソワソワして居てもたってもいられなくなり、何故か無意味にランニングに出かけたのを覚えています(笑)

なんとなくわかりますかね、この気持ち。本気でカッコいいと思える"憧れ"を見つけた瞬間でした。

この本をきっかけに、本田宗一郎やその本田が情熱を向けていた"ものづくり"に興味を持ち始めました。自分の進路として工業高校を選び、その先で私の人生の第二の衝撃である"工作機械"と出会います。そして、今私はその工作機械を設計する仕事をしているわけです。今までの歩みそのものが在るのは、本田宗一郎という存在と出会ったからだといっても過言ではありません。

このように一冊の本が人生に強い影響を与えるということは、他の人でもきっとたくさんあるはずです。この記事が、少しでもそのキッカケになれば幸いです。本田宗一郎の本に限らずとも、皆さんが自分の人生のバイブルとなる本と出会い、人生をより豊かにすることを祈っています。

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