インタビュー ものづくり技術

【インタビュー記事】タクミセンパイってなんだ!?

本記事は、切削工具の情報発信メディア『タクミセンパイ』の運営者である服部さんに"根掘り葉掘り"お話をお聞きするインタビュー記事です。タクミセンパイ側でも私のインタビュー記事が上がっていますので、お時間あればそちらも合わせてご一読ください。

服部さんとは、以前からTwitterのDMやリプライで何度もやり取りさせていただいておりましたが、昨年のMECT2021で実際にお会いする機会があり、このようなインタビュー記事の話が持ち上がりました。私は、このようなコラボ記事は初めてなので至らない点があるかもしれませんが・・・何卒ご容赦ください。それでは、さっそく行きましょう!!!

タクミセンパイってどんなメディアなの?

しぶちょー

それでは、よろしくお願いいたします!!まずは服部さんが運営している

とはどのようなメディアなのかを教えてください。

タクミセンパイは、切削工具と切削加工業界の情報を発信するメディアです。切削工具、ツールホルダー、バリ取りツールのユーザー評価情報、切削加工業界に関連する独自視点の記事(ブログ)を提供しています。

サイトのターゲットとしては、切削加工業界のメーカー(切削工具・工作機械)、機械工具販売店、ユーザーです。「タクミセンパイ」という名前は、技術だけでなく、情報にも精通した、切削加工業界の先輩のような存在を目指したいと思って命名しました。そのため、切削加工業界の皆様にとって役立つ情報を、業界通の先輩のようにお届けしたいと思って運営しています。

服部さん
しぶちょー

切削工具にフォーカスした情報発信メディアってあまり見たことがないので、とても面白いですね!

タクミセンパイが『目指すもの』とは?

しぶちょー

なぜ服部さんはタクミセンパイのような情報発信メディアを始めようと思ったんですか?

私はバリ取りを自動化する工具を開発・製造・販売するメーカーで営業を5年経験しているのですが、全国のユーザーの皆様に技術支援をする中で、ある問題に気づきました。その問題とは、ユーザーの会社規模や会社所在地、担当者の役職や所属する部署、取引関係にある機械工具販売店によって、切削工具の情報量に違いがあることです。

切削工具の情報格差をなくしたい』という想いからタクミセンパイのアイデアが生まれました。

服部さん
しぶちょー

なるほど。
切削工具は種類も莫大ですし、新製品の開発サイクルが早いですから、情報格差はそのまま致命的な技術の格差になりかねませんね。切削工具の営業経験があってこその、重要な気づきですね。勉強になります。

では、服部さんが"タクミセンパイ"の運営を通じて『目指すもの』を教えてください。

タクミセンパイの目指すものは、Visionでもある「切削加工に携わる人々の情報格差をなくす」の実現です。企業・個人が保有する情報は、競争力の1つではあると思います。ただ、私は会社規模や会社所在地などに関係なく、情報は平等に提供されるべきだと考えています。それは、切削加工業界はやはり技術で勝負すべきだという考えと、日本一丸となって切削加工の競争力を高めるべきだと思っているからです。

服部さん
しぶちょー

日本一丸となって切削加工の競争力を高める・・・
私も工作機械メーカーに勤める身として非常に共感できます!!

反響はどうだったの?

しぶちょー

『ブログや情報発信を始めてみたい・・・』
と思っているけど、なかなか踏ん切りがつかないという人は結構いると思います。

服部さんは、実際にメディアを開設してみて反響はどうでしたか?
苦労した点なども交えて、教えていただけると幸いです。

開設初期の課題として、アクセス数を増やす必要があったため、毎週1記事以上ブログを書き続けました。毎週記事を書くのは大変でしたが、1年間で64記事に達成しました。最初の頃はなかなかアクセス数が伸びず、モチベーションを維持をするのが大変でしたが、ブログ経由で少しずつアクセス数が増え始めました。

最初に手応えを感じたのは、金型の展示会であるインターモールドに連動した記事を公開した時です。インターモールドを解説した記事、インターモールドへ参加する方に向けた記事、インターモールドを振り返る記事はTwitterの反響が良く、アクセス数が伸びました。イベント前後は読者の関心が高まっているため、イベントに相乗りするのはアクセス数を増やす手段としてオススメです。公式Twitterがリツイートしてくれることもあり、フォロワー以外の方にもアプローチできるなどの効果も期待できます。

また、タクミセンパイはインタビュー記事が多いのですが、対応いただいた方が「Visionに共感しました」と言っていただけることが多く、その言葉に勇気づけられて今も続けることができています。この経験から、サイトの存在意義を発信することは重要だなと実感しました。

服部さん
しぶちょー

毎週記事を書くのって本当に大変ですよね・・・とてもわかります。

情報発信する前に、Visionを明確にすることが大切だと私も思います。同じ志の人が集まってくれますから、心強いですよね。

"切削工具の日"について

しぶちょー

ブログ記事を拝見して非常に気になっていた件があるのですが
”切削工具の日”を制定したらしいですね!?

これについて、詳しく教えてください!!

タクミセンパイは、Visionである「切削加工に携わる人々の情報格差をなくす」を達成するだけでなく、切削加工業界の変革と活性化、情報の入手が不利な中小企業や若手の人材の支援を目指しています。その取り組みを加速させることを目的として、「切削工具の日」を制定しました。「切削工具の日」は、日本記念日協会に認定いただいています。

切削工具の日を活用して、下記3点に取り組む予定です。

1.ロゴの利用を自由化し、切削工具の日を活用したプロモーションを支援する
2.切削工具の改善に関するコンテストを開催する
3.切削加工業界の若手と、業界に興味を持つ学生に無料セミナーを提供する


切削加工業界の皆様と、業界を盛り上げていきたいと思っています!既に1のプロモーション支援については数社からお問い合わせをいただいており、活動は進み始めています。

服部さん
しぶちょー

いやはや、とんでもない行動力ですね!!
感服いたしました。非常に良い刺激になります。

※切削工具の日の更なる詳細については下記記事をご覧ください。

タクミセンパイのこれから

しぶちょー

タクミセンパイの今後の展望を教えてください!!

書きたいテーマの記事が40案あり、まずはそれを毎週発信して、100記事達成を目指したいと思います。また、切削工具、切削加工業界の理解が深まり、情報が集約できてきたので、ブログ以外の情報発信としてWEBセミナーを開催したいと考えています。切削工具の日を活用したイベントの中で、WEBセミナーの開催を検討しています。

服部さん
しぶちょー

webセミナーですか、よいですね。
それは、私も工作機械に携わる技術者として非常に興味があります。詳細が決まりましたら、是非ともお声おかけいただきたいです!!

最後に一言

しぶちょー

ありがとうございました。
非常に勉強になりました!!

最後に一言、何かあればお願います。

タクミセンパイのWEBサイトには、「みんなでつくる、切削工具の情報サイト」というメッセージを記載しています。これは、私1人の力では、切削加工業界の情報格差をなくすことはできず、たくさんの方にご協力いただく必要があると考えているからです。そのため、今後もインタビューやコラボレーションを積極的に実施していきたいと考えています。タクミセンパイの考えに共感いただける方はご連絡いただけると嬉しいです。

服部さん
しぶちょー

ありがとうございました!
Vision実現に向け私にも是非、協力させてくださいね。
また一緒にコラボできれば幸いです。今後ともよろしくお願いします!!

●タクミセンパイ

●Twitterアカウント

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