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AutoCAD互換”ZWCAD”ってどんな感じ?

今回はなんと・・・私のブログ始まって以来、初の"レビュー記事"となります。まあ、今までも好き勝手に色々なもののレビューを書いてきた訳ですが、今回はCHAM-Japan様より正式にご依頼いただきました。

レビューしていくのは2DCADソフト"ZWCAD"です。

ZWCADのライセンスを提供して頂いたので、本記事にてざっくばらんにレビューさせいていただきます!!特にお金とかを貰っているわけではないので、好き勝手に書いていきますよー!!では、さっそくいきましょう!!

ZWCADってどんなCAD?

まずZWCADがどんなCADなのかを一言でわかりやすく紹介するなら

ほぼ”AutoCAD”なCAD

ですね。

2D CADには分野を問わず高いシェアを誇る絶対王者AUTODESK社のAutoCADというソフトが存在します。私が専門とする機械設計の分野でも、このAutoCADが使われている場合が多いです。2D CAD = AutoCADと言っても過言ではないほど圧倒的な高いシェアを誇ります。

それ故に、AutoCADと同じ操作性を持つ互換2DCADが多数存在します。本記事で紹介するZWCADの立ち位置もそのような互換CADの一つだと言えるでしょう。

画像引用:AutoDesk HP , DraftSight HP , 図研アルファテック HP, ARES HP, IJCAD HP

ZWCADの珍しい点を挙げるなら、中国製のCADソフトであるということですね。

メカトロザウルス

中国製のCADソフトとか・・・なんか胡散臭いなぁ

と思ったんじゃないですか?その気持ちはよ~くわかりますが、中国製=粗悪品のイメージはもう古いですよ、その先入観は捨てなければなりません。日本だって50年前くらいは、日本製=粗悪品だと世界から笑われていたくらいですからね。

ZWCADの開発会社であるZWSOFT社は中国の広州、武漢、及びアメリカのフロリダ州に3拠点を構える総合CADベンダーです。従業員数は総合で1000人を超えており2次元CADのみならず、3次元CAD、シミュレーションソフトなど幅広い開発を行っています。2021年3月には海証券取引所に上場しており、ライセンス出荷台数は97万本を超えて100万本を目指している所だそうです。

●ZW SOFT社HP 

日本では今回レビューのお話を頂いた販売代理店のCHAM-Japanが販売、サポート、コンサルティングを行っています。このように開発元もしっかりしているし、日本でのサポート体制も整っているので、安心して導入することができます。

●販売代理店CHAM-Japan HP 

AUTOCADの互換CADである以上、最も重要なのはコストと互換性ですよね。まずは他社の互換CADも含めて、コストを比較してみましょう。

コストを比較しよう

本家本元のAutoCAD、互換CADの代表格のDraftSight、ZWCADでコストを比較していきましょう。

画像引用:AutoDesk HP , DraftSight HP

昨今では多くのCADソフトがサブスクリプション方式を取る中、ZWCADは買い切りの永久ライセンス方式です。AutoCAD LTで比較すると、イニシャルコストこそZWCADの方が高いものの、2年も使えばコストは逆転し、あとは差が開く一方です。レギュラーのAutoCADに関して言えば、イニシャルコストの時点でZWCADの方が安いです。こうやって改めてみてみるとAutoCADってかなり高いですね・・・。

同じAutoCAD互換CADであるDraftSightと比較すると、ZWCADの方がやや割高感があります。これもDraftSight側はサブスクリプション方式なので、長期に使えば逆転するのですが・・・、私がもし趣味用途で個人購入するのであれば、DraftSightを買うでしょう。個人使用で2DCADに9万円は出せませんし、年間約1万円のDraftSight Standardくらいなら、まあいいかってなると思います。愛好家はDraftSight一択です。

サブスクの利点は、毎月定額払っていれば勝手に最新版にアップデートされていくことです。永久ライセンスのZWCADでは、アップデートに更新費用が必要なので、コストを比較するならその点を考慮する必要があります。ただ、更新費用もかなり安い(27,500円~)ですし、更新が必要なければそのまま更新せず使い続ければ良いだけなのでそこまでネックにはなりません。

ZWCADがターゲットとするのは、下記のような企業やフリーランスエンジニアです。

・AutoCAD及びAutoCAD LTを追加導入したいが会社の都合上、永久ライセンスが良い
・どうしてもAutoCAD、AutoCADLTを使いたいけど、コストが高すぎて導入できない
・取引先のデータを受け取るためAutoCAD及びAutoCAD LTデータに対応したCADが欲しい。 等・・・ 

このような状況であれば、ZWCADの導入するメリットがあるでしょう。

メカトロザウルス

DraftSightの方が有名なCADメーカーが出している訳だし信頼できるのでは?

という意見もあると思います。それも一理ありますね。DraftSightの開発元であるダッソーシステムズは3DCADの代表格であるSolidWorksやCATIAを生み出した超巨大CADベンダー。知名度、信頼度共にもZWCADは不利ですね。

しかしZWCADにはDraftSightにはない圧倒的な強みがあります。それは、圧倒的な互換です。ZWCADは驚くほどにAutoCADなのです。そのあたりは、実際に使ってみたレビューで語りたいと思います。 

ZWCADを使ってみた

さてさて、ここからがレビュー記事の腕の見せ所です。実際に使い倒してZWCADの利点を詳らかにしていこうじゃありませんか。ざっくばらんにレビューしていきますよ!!と言いたいところですが・・・実は私に一つ致命的な問題がありました。それはこれだけ語っておきながら

AutoCADを使ったことがない

という問題です。これは互換CADをレビューするのには致命的です。そもそも私は普段の仕事では3DCADを使った設計が主なので、2DCADってそこまで使わないんですよねー。3DならSolidworks、CATIA、Fusion360 といったメジャーところは一通り抑えているんですが、2DCADとなるとCADRA、頭脳RAPIDを軽くかじった程度。レビューを引き受けてみたものの、使い方もわからないしどうしたものか・・・

まあ、CHAM-Japanの担当者さんも、AutoCADとの操作互換に自信があるようだったので、そこまで言うならと思って買っちゃいました。AutoCADのテキスト。

このテキストを使って使い方を学べなかったら、使い勝手がほぼ同じだとは言えませんよね。まあ、ある程度は学べるだろうという算段で買ったんですが・・・・

なんと全く違和感なく、テキスト全ページを学べてしまいました。「え?これってZWCADのテキストじゃないの?」ってくらい違和感がありませんでした。使い方はほとんど同じと聞いていたけど、アイコンの配置おろかプロパティまでほとんど同じ作りでしたね。逆にいいの?という気持ちすら浮かんできました。AutoCADのテキストを使って、ZWCADの使い方が学べちゃったわけです。

これで驚異的な互換性の高さは証明できたんじゃないかなと思います。AutoCADユーザーは全く違和感なくZWCADに移管できますし、逆にZWCADを使えればAutoCADも問題なく使えるということです。

DraftSightもほぼAutoCADといわれていますが、正直その比ではありませんね。DraftSightって天下のダッソーシステムズ製だけあって、やっぱり色々とオリジナリティがあるわけですよ。でもZWCADには良い意味でオリジナリティがない。徹しているんです、互換に。まさに圧倒的な互換性です。

本当は本家AutoCADと比較して、ZWCADの方が優れている点も挙げたいんですけどね。一応、ZWCADならではの機能もあるみたいですが、このCADの本質はあくまでもAutoCAD互換にありますのでそのあたりの紹介は割愛します。まあ、AutoCADを知らなきゃわからないしね。

ZWCADをCAD単体として見た時の品位もかなり良いと感じました。UIのデザインもグレーを基調とした落ちついたデザインでカッコいいですし、アイコンも操作の意味が直観的にわかりやすい。参考としてUIのキャプチャを貼っておきますね。使っていて非常に洗練されていると感じましたね。

品質はどうなの?

正直な話、ソフトウェアの品質のことはよくわかりません。とりあえずレビューの話を頂いてから、1カ月程度は毎日コツコツと使っていますが、今のところエラーなどで落ちたことは一度もないですね。比較的軽いデータしか扱わないので、あまり検証になってはいませんが、動作は非常に安定しています。このあたりは、これから色々と使っていく上で検証して記事を更新していきたい思っています。

一応、ZWCADの推奨スペックを記載しておきますね。

画像引用:ZWCAD HP 動作環境

操作性の互換も大切ですが、互換CADとして最も重要なのはデータ互です。つまり、本家AutoCADとの間で中間ファイルでデータをやり取りして本当に問題がないかってことですね。これも私の環境では検証のしようがありませんので、CHAM-Japan様よりコメントを貰っています。

“ZWCADのデータをAutoCADで読み込ませると、「純正のAutoCADで作成していない」という警告が表示されます。これはZWCAD特有の問題ではなく、AutoDesk DWG TRUE VIEWERで変換したデータや他社CAD全て(例外はありません)で作成したデータをAutoCADに読み込ませると表示されるものとなります。データの整合性などで問題が起きたケースはありません。弊社で毎年行う調査ではAutoCADのデータのバージョン違いと同様の許容範囲となっています。“

とのことです。導入を検討される方で心配な方は、CHAM-Japanへ問い合わせいただくか、体験版ダウンロードで試してみることをオススメします。 

まとめ 

本記事の復習をしましょう。

・ZWCADは、AutoCADの互換CAD
・買い切りの永久ライセンス方式
・AutoCADを使いたいけど、高くて手が出ない人にオススメ
・AutoCADのテキストで操作が学べるほどの強い操作互換
・データ互換も問題なし(代理店談)

拙いレビューで恐縮ですが、少しでも皆さんの2DCAD導入検討の参考になれば幸いです。正直な話、中国のCADだと聞いたとき私も「ん?」とは思ったんです。ただ、使ってみてその品質の高さに驚きました。先ほども書いた通り、中国製=粗悪品のイメージはもう古いんです。それを実感させられましたね。

ZWCADについて要望があるとすれば、少し前にDraftSightが行っていたような機能を絞った無料版を開放してもらいたいところですね。30日の体験版もいいんですが・・・継続的に使える無料のAutoCAD互換のCADっていいですよね。簡易版を公開することで裾野が広がって知名度も上がるし、結果的にプラスになるのではないかという素人考えではありますが、是非検討してほしいところです。DraftSightが有償化してしまった今、その席が空いているのですが是非どうですかね?ZWCADさん(笑)

本記事を読んで、ZWCADが気になったという方は是非、下記のリンクより販売代理店CHAM-Japanへ連絡してみてくださいね。 

●販売代理店CHAM-Japan 

●開発元ZWSOFT 

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