業界研究

ドローン検定って何だ!?

近年、ドローンの活用や技術開発が目まぐるしく進んでいます。一昔前は、「ドローン・・・?何それ、美味しいの?」って感じでしたが、今やドローンを知らない人は居ないといっても過言ではないでしょう。日常生活で目にすることは、まだまだ少ないドローンですがそれも時間の問題です。ドローンの影響は、すぐに我々の生活にまで届くでしょう

故に、我々はドローンのことをもっと知っておく必要があるのです。ドローンの知識が、新しいビジネスに繋がることも大いにあるでしょう。この変革期、逃してはなりません、今が他人と差をつけるチャンスかも!?

といったって、ドローンの知識なんてどうやって身に付けたら・・・

と、思っているそこのあなた。ご安心ください。THIS IS 最高に丁度いい検定があります。それが本記事でご紹介するドローン検定です。

私も受験し、最高位であるドローン検定一級を取得しました。本記事では、私のドローン検定の受験経験をもとにドローン検定がどんなものなのかをわかりやすく紹介してきます。それでは早速行きましょう!!

ドローン検定ってどんな資格?

ドローン検定は、別名「無人航空従事者試験」とも呼ばれており、ドローンの操作者を含む全ての従事者に向けた試験です。ドローンに関わる人が、適切な知識と技量をもってドローンを安全に活用できるように正しい知識を身につける機会を作ることを目的として開催されています。受験に関して特に制限事項はなく、ドローンに関わっていなくても受験することができます。現に私も仕事でドローンに関わっているわけではなく、単なる趣味の一環として受験しました。

試験は4級から1級まであります。3、4級は誰でも受験が可能です。4級を飛ばして、いきなり3級を受験することができます。2級からは、受験資格として下位の資格を取得している必要があります。

画像引用:ドローン検定HP

1級以外は3ヶ月ごとに開催されており、頻度は高めです。個人的な感想ですが、この手の検定にしては、受験料はかなりお高めに設定されている印象です。1級なんて2万円近いですからね・・・・受験するには色々な意味で気合が必要ですよ。

ドローン検定のメリット

そんな高い金まで払うからには、相当なメリットがあるんだろう・・・!と思っちゃうそんなあなた。まあ、人によります。

ドローン検定の取得でできるようになること

ドローン検定協会のホームページから抜粋すると、主なメリットは下記です。

1.国土交通省への許可承認申請時に操縦者の資格について証明書を添付できます
2.基礎技能講習(国交省認定)を受講する際に座学1(4時間)が免除されます
3.ドローンの安全な活用に必要な最低限の知識を確実に身に着けることができます
4.自己(自社)PRにつながります
5.合格者のみが参加できるQ&Aコミュニティサービスに参加できます(一般の方は閲覧のみ可)
6.飛行ログサービス(オンラインで飛行経歴を管理できる機能)を使用できます
7.ドローン検定に合格した証であるロゴを名刺やホームページに記載していただけます
8.提携団体等における各種講習の受講資格を得られます
9.提携団体等における各種講習における座学が免除されます
10.ドローン検定オリジナルグッズを購入できます

率直な感想としては、ぶっちゃけメリット弱いですね。

国家資格ではないので、ドローン検定を持っていないとできないということはありません。ドローンを飛ばす際に、国への申請が必要となりますがその書類の中で「ドローン検定に合格してます」という事をアピールできるのが最も具体的なメリットですね。1級取得者は公式HPに名前を載せることができます。どれだけ効果があるかはわかりませんが、なんらかのPRにはなる・・・のかな。他にも合格証やピンバッチなども貰えます。

私がドローン検定を受験しようと思った理由

結論から言えば、単純な知的好奇心です。私は、何事も体系的に学ぶのが好きでドローン自体にも興味があったのでドローンに関する知識を身に付けることを目的として受験しました。検定の受験でその目的は大いに果たせたと思ってます。受験料はお高めでしたが、受けてよかったと思っていますし、ドローンの活用方法がわかったことでドローンを扱ってみたいと思うようになりました。色々とチャレンジの幅が広がりますので、メリット弱いとか言いましたが個人的には非常にススメできる検定ですよ。

ドローン検定ってどんな試験なの?

ドローン検定の試験は4択からの選択式問題で、50問出題されます。1問2点の配点で、合格ラインは80点以上です。50問中10問は間違えられるということですね。合格率は80%程度で試験全体としての難易度はかなり低めです。普通に勉強すれば落ちることはまずないでしょう。では、級ごとに具体的な試験の内容についてみていきましょう。私は4級を飛ばしたので、解説は3級から行います。

ドローン検定 3級

●出題範囲

基礎知識:用語、動作、単位
物理学:力学
工学:航空工学
気象:気象学基礎
専門知識:機体構造、姿勢制御、動力/バッテリー、送信機、TEM/SRM/CRM
     責任/保険、飛行計画/記録
法令:無人航空機関係、電波関連

●教材

勉強時間:8時間

※勉強時間はあくまで工学系の大学を出ている私基準の時間です。文系の方が受験しようと思ったらもっと時間はかかると思います。

基本的には、教材の中にある練習問題がほぼそのまま出題されるので一通り読んで問題を解くという勉強法でOKです。力学なども出題範囲にありますが、中学レベルの問題なので特に身構える必要はありません。専門知識や法令などは、知っていなけれな解けない問題ばかりなので、このあたりを重点的にチェックすると良いでしょう。

ドローン検定 2級

●出題範囲

基礎知識:用語、動作、単位、組織/制度/国際情勢
物理学:力学
工学:航空工学、電気電子工学
気象:気象学基礎、航空気象学
専門知識:機体構造、姿勢制御、動力/バッテリー、送信機、TEM/SRM/CRM
     責任/保険、飛行計画/記録、GNSS、リスク/メディカル
法令:無人航空機関係、電波関連

●教材

勉強時間:6時間

3級の範囲にプラスして、オレンジ色で塗った組織/制度/国際情勢、電気電子工学、航空気象学、GNSS、リスク/メディカルの5項目が追加されています。少し用語は物々しいですが、そんなに難しくないので構えなくても大丈夫です。電気電子工学に関しても、中学で習うオームの法則を理解していれば全て解けるレベルです。ただし3級で出題される範囲も試験に含まれるため、試験範囲は広いです。3級、2級のテキストを2冊使って勉強する必要があります。3級と同じく、基本的には教材の中にある練習問題がほぼそのまま出題されるので一通り解いておけばよいでしょう。

ドローン検定 1級

●出題範囲

基礎知識:用語、動作、単位、組織/制度/国際情勢基礎数学
物理学:力学、熱力学、流体力学、電磁気学
工学:航空工学、電気電子工学材料工学、流体工学、無線工学
気象:気象学基礎、航空気象学
専門知識:機体構造、姿勢制御、動力/バッテリー、送信機、TEM/SRM/CRM
     責任/保険、飛行計画/記録、GNSS、リスク/メディカル航法
法令:無人航空機関係、電波関連、航空法全般、その他ルール

●教材

なし

勉強時間:4時間

2級の範囲にプラスして、水色で塗った基礎数学、熱力学、流体力学、電磁気学、材料工学、無線工学、航空法全般、その他ルールが追加されています。流石は1級というだけあって、扱う内容が一気に大学レベルになります。そして、1級に関しては、テキストは市販されていません。

じゃ、どうやって勉強するんだ!?という話ですが、ご心配なく。受験申込すると、協会からPDFのテキストが送られてきますので、それで勉強することができます。配布されるPDF、及び3級、2級のテキストの3つの教材を用いて勉強することになります。

○○学みたいな範囲が追加されて見た目にはかなり難しそうですが、内容的には基礎的なものになります。どうしても理解できなければ、「そういうものか」と軽く読み飛ばして理解できる出題範囲に集中した方がよいでしょう。例によって教材の中にある練習問題がほぼそのまま出題されるので一通り解いておけば問題ありません。ただ私が受験した時は、教科書で取り扱っていない範囲から5問程度、全く未知の問題が出ました。高得点を狙うならば教科書以外の部分にもアンテナを張って情報収集する必要はあります。

例題をやってみよう

試験の雰囲気を掴むために、例題を記載しておきます。こんな感じの問題が出るんだーというくらいで見ていただければ幸いです。(教科書や過去問からの転載は禁止されているので、ちょっとだけ私が手を加えたオリジナル問題となってます。)

3級例題(基礎知識分野より)

ドローンの説明として正しいものを選びなさい。

1.無人航空機
2.旅客機
3.グラインダー
4.無確認飛行物体

答え
【1】

2級例題(法令分野より)

小型無人機等飛行防止法の所轄を選びなさい。

1.国土交通省
2.経済産業省
3.警察庁
4.各自治体

答え
【3】

1級例題(流体工学分野より)

レイノルズ数の説明として正しいものを選びなさい。

1.動粘度が大きくなるとレイノルズ数も大きくなる
2.対気速度が速くなるとレイノルズ数も大きくなる
3.レイノルズ数が大きくなると揚力が減少する
4.レイノルズ数が小さくなると流体運動は乱流になる

答え
【2】

ドローンの今後

私がこの検定を受けて感じたのは、ドローンの活用においては、技術以上に安全・法令が重要であるということです。空という空間を活用する以上、万が一の事故が発生した際には大きな被害が出やすいのも事実です。例えば最近では、岐阜県で行われたイベントで上空からお菓子を撒こうとしたドローンが墜落し、男女6人が軽傷を負う被害がありました。

私自身も、部屋でドローンを飛ばしていた時に機体がバランスを崩して、自分の肩に接触してケガをしたことがあります。

今後、技術の進歩とは逆にドローンを取り巻く環境はどんどんと厳しくことが予想されます。まず2022年の6月からドローンの登録制度が始まりました。これは、100g以上のドローンを所有する場合には、国に届け出を出して管理しなければならないというものです。更にはリモートIDという車で言うナンバープレートみたいなものの取り付けも義務化されています。

そして、今年の年末から始まるのがドローンの免許制度です。こちらは操縦者に対する措置で、民間資格であったドローンの操作資格が国家資格に切り替わります。言ってしまえば、自動車免許のようなものですね。

これは国を挙げて「ドローンを規制してやろう」と虐めているのではなく、ドローンによる自動運送などがスムーズに社会実装できるようにするための法整備の一環です。ドローンが社会インフラになろうとしているまさに変革期であることが、この動きからもわかるわけですね。故に今こそドローンのことをしっかり知るべきであると、私は思うワケです。そのためにの第一ステップとして、ドローン検定はうってつけだと思います。乗るしか・・・いや飛ぶしかない、このビックウェーブで!!

まとめ

本記事の内容を復習しましょう。

・ドローン検定とは、ドローンに関わる全ての従事者に向けた試験
・ドローンの正しい知識を身に付ける機会を作ることを目的としている
・試験は1級から4級まであり、受験料は高め
・試験の難易度自体は低く、全体の合格率も80%程度
・ドローンの社会インフラ化の為の法整備が進む
・いまこそドローンの知識を身に付けるべし

ドローン検定を取得するとどうなるか、そう・・・ドローンが欲しくなるんですよ。ただし、上記でも説明したとおり今後ドローンに関する法整備がどんどん進んでいきますので、ちょっと様子を見たいところですね。とりあえずお手頃にドローンを体験したいのであれば、下記の機体がオススメです。

画像引用:RYZE HP

こいつは機体重量が100g以下なので、いまのところ国への申請は不要で気軽に飛ばせます。更には100g以下の機体は、法律上の無人航空機に該当しないため、一部の航空法の規制を受けることなく飛行させることが可能です。とはいえ、飛ばし放題ということではなく空港近辺の飛行や小型無人機等の飛行禁止法などでは規制されます。

私が何言ってるかよくわからないでしょう・・・・、でも大丈夫。
ドローン検定受ければわかるようになりますよ!!

私もTelloを使ってドローンを体験していますが、かなり良い感じです。ただし、上述した通り室内で飛ばすとかなり危険なのでご注意を。あと激安中華ドローンもネットショップなどで出回っていますが、技適通ってない製品もかなり多いです。そういうものを飛ばすと違法になりますので、くれぐれも気を付けてくださいね。

その他、機械設計系の資格や検定に関しては下記の記事にまとめていますのでお時間あれば合わせてお読みください。

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