AI 3D生成 商品紹介

話題の3D生成AI 『Hitem3D』でオリジナルフィギュアを作ってみた!!【3D生成x3Dプリンタ】

あなたは生成AI活用していますか?

相談に乗ってくれたり、アイディアを出してくれたり、画像を生成してくれたり・・・色々便利ですよね。そんな中、近年新たな活用が進んでいます。それが「3Dモデルの生成」です。画像や動画のみならず、3Dの形を生成できる時代になったのです。今回はそんな3D生成サービスの中でも特に話題のHitem3Dを紹介していきますYo。3D生成が如何なるものか、是非とも本記事で学んでください。それではさっそくいきましょう!!

Hitem3Dって何?

Hitem3Dは、画像から3Dモデルを作ってくれる生成AIサービスです。

例えば、自分で描いたキャラクターイラストとか、好きな写真をアップロードすると、数分で立体的な3Dモデルを生成してくれます。しかも解像度がすごく高くて、昆虫の細かい毛まで再現できるレベルです。

運営しているのはMath Magicという香港の会社。シンガポールの南洋(南洋)理工大学や、イギリスのインペリアル・カレッジ・ロンドンと一緒に研究して開発された技術を駆使しています。バックグラウンドには「Sparc3D(スパース)」という最先端のAIモデルがあって、この技術により従来よりも細かくて破綻の少ない3Dモデルを生み出せる仕組みになっています。歴史はまだ浅くて、公開されたのは2025年の6月ごろ。最初は無料で使えたんですが、話題になってすぐにアクセスが集中して、有料のプロプランも導入されました。無料でもある程度は使えるんですが、本格的にやろうとすると月額課金でクレジットを購入する形になります。

3Dモデルの生成には競合サービスも色々とあって、さっきいった「Tripo3D」とか「Meshy AI」などが有名です。そんな中でもHitem3Dの強みはやはり圧倒的な解像度と精細さです。解像度は今のところトップクラスの水準です。3Dモデルの生成は、ゲームや映像制作用に使われることが多いのですが、Hitem3Dはモデルが破綻なく精巧なので3Dプリンタの印刷用のモデルにもとても向いているんですよ。

Hitem3Dの技術に関しては、詳細の説明は省きますが私のPODCAST「おちつきAIラジオ」でも解説してますので是非聞いてください。

Hitem3Dって具体的に何ができるの?

Hitem3Dでは、画像から3Dモデルを生成することができます。トップ画面はこのような感じ。

非常にシンプルです。テキストから3Dモデルを生成するという機能はなく、あくまでも画像から3Dモデルの生成に特化しています。ここに画像を放りめば、3Dモデルが生成されます。簡単でしょ?

入力する画像は一枚絵でもOKだし、もっと正確にモデルを生成したければ下記のような形で複数視点の画像を入力することもできます。一枚絵で生成するよりもより精密に3Dモデルを生成することが可能です。生成を1回行うことにクレジットを消費しますが、無料アカウントでも最初に数回分のクレジットは付加されます。それでひとまず無料で3Dモデルの生成を試すことができますよ。

画像の生成の細かな設定はこの部分で行うことができます。

バージョン

3Dを生成するためのモデルのバージョンを選ぶことができます。記事執筆の2025年11月時点では最新バージョンはv1.5です。特別な理由がない限り、古いバージョンを選ぶ意味はほぼないので何も考えずV1.5一択でOKです。

解像度

解像度は、512P³、1024P³、1536P³、1536P³ Pro(有料プラン限定)、から選べます。ちなみになかなか見ない単位ですが「P³」はPointまたはVoxelと読みます。画像の解像度はPixcel(ピクセル)で表しますが、立体なのでVoxel(ボクセル)となるわけです。数字が大きければ大きいほど、解像度の高い3Dモデルとなります。例えば、512P³であれば512 x 512 x 512 = 約1.34億ボクセル 。つまり約1.34億ボクセルの四角い箱が積み重なって立体を表現してますよって意味になります。それぞれの解像度で生成したメカトロザウルス君の比較を下記に置いておきます。

Hitem3Dの特徴はやはり、この1536P³クラスの高解像度。凄まじさがわかりますね。表情もくっきり出て、イキイキしている感じがします。

テクスチャ

テクスチャの有無を選べます。3Dモデルの生成にかかるクレジットが少し増えますが、このようにテクスチャまで綺麗に生成することが可能です。テクスチャなしで3Dモデルを生成した後に、あとからテクスチャだけ追加で生成することも可能です。この辺りはクレジット節約のため、上手く選びましょう。

また本記事では詳細の説明は省きますが、ポートレートというモードもあります。こちらは人物の3Dモデル生成に特化したモードです。ポートレートですので、顔を中心としたバストアップの3Dモデルを生成することができます。これはまだしっかり使えたてないんだけど、また今度、自分の写真で試してみようかな・・・。

ということで、概要の説明はこれくらい。ここからフィギュアを作っていきます。

自分のフィギュアを作ってみよう

ここからがメイントピック、今回はHitem3Dで生成した3Dモデルを3Dプリンタを使って印刷してみたいと思います。今回の題材はこちら

自分のアイコンです。長年私が使い続けている緑アフロのしぶちょーアイコンを元に、こいつを現実世界に召還していきます。

素材の画像を作る

というわけで、さっそく画像をHitem3Dに渡していきたいのですが、ここで一つ問題があります。私のアイコンには、下半身がありません。テケテケです。(テケテケが通じたあなたはおそらく私と同世代です。)

まずは足を生成する必要があります。そちらは別の生成AIに任せることにします。最近、何かと話題の画像生成AI Nanobanana (Gemini 2.5 Flash image)を使っていきます。

まずはNanobananaにフィギュアの画像を作らせてみましょう。

とてもいい感じですね。ただ、背景が邪魔なのでNanobananaにお願いして、フィギュアの画像だけ抜き出します。

またなるべく詳細に3Dモデルを生成したいので、Hitem3Dに入力するための複数視点の画像も生成してもらいます。

これで素材はすべて揃いました。にしても、Nanobananaの画像生成は凄いね。

3Dモデルを生成を生成する

Nanobananaで作った画像をHitem3Dに渡していきます。数分待てばあっという間に完成です。

これは本当に画像を入れるだけなので簡単ですね。破綻なく出来ております。ただ、腕がデカい。kickbackの米津玄師を彷彿とさせるような太さです。努力 未来 a beautiful 3D。顔もよく見ると夢に出てきそうだけど、かなり精巧にモデリングされております。ハッピーで埋め尽くしてくれそう。

3Dモデルを印刷する

召喚の儀式、3Dモデルでの印刷を行います。今回は4色での多色印刷を行っていきます。使うのはみんな大好きBambu Lab A1 +AMS Liteです。

Hitem3Dからは glb、obj、stl、fbxの4つの形式で3Dモデルをダウンロードすることができます。obj形式は色情報を持っているのでそのまま取り込めれ一番いいのですが、Bambu labのスライサーソフトだと安定しないので、今回は一番スタンダードなstl形式を使って印刷していきます。stl形式は色情報は持っていないので、スライサーソフト上で手動で色塗りをしていきます。緑、肌色、白、黒の4色に塗り分けて印刷してきました。

そして、塗分けが終わったらそのまま印刷。うっかりしていて印刷の過程の写真を撮るのをわすれてしまいましたが、出来上がったフィギュアがこちら。

素晴らしい・・・。印刷側の設定不備で多少粗い部分もあったり、サポート材に人差し指の第一関節を持っていかれてケジメをつけたりしましたが、あっという間に画像から3Dモデルが作れてしまいました。あっという間といっても印刷時間は14時間ですが。ただ、印刷をスタートするまでの時間はかなり短いです、段取り八分のものづくりの世界で、ものをつくる段取りがこれほど短縮できるとは。Hitem3Dの3D生成技術、恐るべし!!

まとめ

Hitem3DのHPにこのような文言がありました。

3Dの創造力、次のステージへ

この言葉、過言ではありませんね。生成AIの登場で創造は次なるステージへと突入しています。今後、生成AIの発展により”ものづくり”も次々とステージが変化するでしょう。そんな技術の流れをキャッチアップする意味でも、まず触れることが大切です。Hitem3Dはアカウントさえ作れば、無料クレジットが付加されますので手軽に試すことができます。是非とも、活用してみてください。あなたの創造を次なるステージへと進めましょう。

PODCAST「ものづくりnoラジオ」でも3D生成 x 3Dプリンタの話題を取り上げています。この回もお時間あれば是非聞いてください。

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